ラカン精神科学研究所 福岡

福岡の精神分析家 進志崇献 が精神分析的視点で綴っています。人はコンプレックス(無意識)に支配されています。

平等に貧しくなろう 日本の考察 (File.325)

こんにちは、精神分析家 進志崇献@福岡です。

進志崇献(しんしそうけん):lacan.msl.f@gmail.com

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以下ネットから引用

上野千鶴子さんの「平等に貧しくなろう」発言が物議を醸しているという。

以上ネットから引用

私は、これを世の中(時代)の変遷ととらえています。

私自身、年齢も53歳をこえ、半世紀も生きると「時代」という要素を考えてしまいます。
私の父は昭和04年生れで、16歳で終戦(1945年)を迎えました。ギリギリ予科練世代です。私は昭和38(1963)年生れで、日本の高度成長期からバブル経済とその崩壊、平成デフレ不況を経験し現在に至っています。

今更ながらに、時代と言うものを強く意識してしまうのですが、私の父の世代は「自由」とか「平等」とか「人権」とかいうものとは無関係な世の中で思春期までを過ごし、戦後、世の中の変わり様に躊躇した世代です。

私は、人権意識が流布した戦後民主主義と、経済が右肩上がりに成長していく様子を目の当たりにしました。経済も自分の収入も増え続けるのが当たり前の世の中でした。

さて、これからの日本は・・今までに比べれば、経済的には成長が見込めない世の中であるのを覚悟しなければならないし、ならば、ある一部の層だけが貧民化するのではなく、貧しさを広く薄く分散するような社会状況が望ましい。・・・と言う事を「平等に貧しくなろう」と揶揄したのが上野千鶴子さんの発言の真意ではなかったのでしょうか?

個人の頑張りとか思いとか都合とは関係なく世の中は変わっていると言う事です。

30余年前、1985年、私たち世代が社会に羽ばたいた時は、バブル経済で、ちゃんらんぽらん学生でも、普通に名の通った企業に正社員で就職できて、毎年給料があがるのが当たり前と思って生活していました。

結局、バブル崩壊後は企業内で「人材の不良債権」などと揶揄されリストラ要員になってしましました。

私たち世代を支配していた「良い学校」から「良い大学」「良い大学」から「良い企業」に入社できれば一生安泰と言う方程式のもと人生を歩んで来たのがこの結果です。なかなか人生思うようにはいきません。・・と言うか自分たちが信じた筈の世の中の有様が、時代の転換という時を迎え、変化してだけの事です。

だれが良いとか悪いとか言う話ではありません。

結果としてそうなっただけの事です。

父が国民総動員の名のもと戦った大東亜戦争は敗北に終わった。

結果としてそうなっただけの事です。

さて、これからの日本ですが、世界情勢を鑑みて、あいかわらず資源のない極東の島国で、ある日突然ゴールドラッシュの再来の様な新産業が勃興することは考えづらく、政府の思惑通りに経済がインフレ化するわけでもなく、今までの蓄えを消費しながら、なんとか2020東京オリンピックまで頑張って、なんとか今の生活水準とか治安の良さと維持する事に頑張って・・・

「平等に貧しくなろう」と言う事ですね。

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やはり、大きな政府社会主義国化していってますよね。

小さな政府で、民間活力で・・では今の時代は経済が立ち行かないようです。

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