ラカン精神科学研究所 福岡

福岡の精神分析家 進志崇献 が精神分析的視点で綴っています。人はコンプレックス(無意識)に支配されています。

乗車中のパニック 震度6(File.366)

こんにちは、精神分析家 進志崇献@福岡です。

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あの時のことを書き留めておこう。

今は「福岡県西方沖地震」と呼ばれているあの日の事。

2005年(平成17年)3月20日午前10時53分

今から12年前、私(当時42歳)は実父を軽自動車に同乗させ運転中だった。

福岡県庁から箱崎方面へその昔、西鉄チンチン電車が走っていた道をバスの後を追走していた。で、信号待ち停車。

その時、いきなり車体が揺れ始めた。長きに渡って車を利用していたが、あんな揺れ方は初めてで、エンジンが外れてガタガタいい出したのか?と思いエンジンを切った。が、状況は一緒で異常の原因が飲み込めず、私は父の顔を見入ってしまった。???である。そして、前を向いた時、状況が飲み込めた。電線が大きく揺れているのが視界に入った。「地震やん、ほら電線があんなに揺れてる!」私は前を指差した。揺れている時間は1から2分で、その後、細かな余震が続いた。

前方の西鉄バスは運行を取りやめ、乗客がぞろぞろ降りてきた。

古い家の塀は傾き、屋根瓦が落下していた。今は、そういう家は取り壊され、駐車場となった。箱崎や馬出界隈は空襲にあわず戦中の木造瓦葺きの家屋が残っているケースが多い。

実家に戻ると落下物のせいで玄関の水槽や植木鉢が破損、二階の本棚から書物が雪崩現象を引き起こしてした。家族・親族にけが人はいなかった。ライフラインも、一定期間、ガスの供給が自動停止した事位しか記憶に残っていない。

実家の周辺では、一部、広い駐車場に液状化現象が出現していた。マスコミ報道で天神の交差点の福ビルの窓ガラスが落下した事を知った。既に福岡市の百貨店は営業を開始しており、お客様と従業員は警固公園に避難したという。

福岡の住人は「福岡は地震のない住みやすいところ」などと思いこんでいただけで、地震後は「警固断層」の存在が明らかになるなど、我々が信じていた「安心」は単なる「思い込み」であった事を思い知らされた。

東日本大震災(2011年平成23年3月11日)以降、原発の安全な場所が考察されたが、日本はその実、火山列島であって地震のない場所など存在しない事が明らかになった。

幸い福岡の場合は被災され借り住まいを強いられる人が何千人と言う規模にはならなかったし、都市機能の麻痺が数日に渡って続くこともなかった。

一年前の熊本地震(2016年平成28年04月14日)でも、福岡地方は大した影響を受けなかった。しかし阪神、東北、熊本、私が物心がついてからも、人々の生活を一変させる天災としての大地震が頻発しているのも事実なのだ。

災害は忘れた頃にやってくる。昔の人は畏怖する対象を「地震雷火事オヤジ(台風との説あり)」と言った。

心の準備を怠りなく。

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