『スター・ウォーズ ローグ・ワン(2016年)』精神分析的考察(File.181)
こんにちは、精神分析家 進志崇献@福岡です。
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「スター・ウォーズ ローグ・ワン」は1978年の第一作「スター・ウォーズ(1978年)」の直前の物語設定と言う事で興味深く鑑賞してきました。
現在53歳の私からすると「スター・ウォーズ(1978年)」をリアル鑑賞したのは15歳、高校一年生の夏休みでした。と言う事は、スター・ウォーズを楽しむ世代としてはドンピシャ世代なのですが、なぜか私自身はこの記念すべき「スター・ウォーズ(1978年)」にあまり感情移入できませんでした。
1978年に公開された映画群を以下に列記します。
柳生一族の陰謀
ドクター・モローの島
未知との遭遇 監督:スティーヴン・スピルバーグ
マニトウ
宇宙からのメッセージ 監督:深作欣二 日本映界の対スターウォーズ作品
残照 主演:三浦友和
コンボイ
キタキツネ物語
科学忍者隊ガッチャマン
サタデー・ナイト・フィーバー 主演:ジョン・トラボルタ
男はつらいよ 寅次郎わが道をゆく
さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち 21億円の興行収入で大ヒット
トラック野郎・突撃一番星
火の鳥 黎明編
サスペリアPART2
聖職の碑
鬼畜
野性の証明 高倉健 薬師丸ひろ子
ピラニア 続編「殺人魚フライングキラー」の監督:ジェームズ・キャメロン
博多っ子純情 原作:
ジョーズ2
ナイル殺人事件 原作:長谷川法世 ヒロイン:松本ちえこ
グリース ジョン・トラボルタ・オリヴィア・ニュートン・ジョン
ピンク・レディーの活動大写真
トラック野郎・一番星北へ帰る
作品群をみているだけで、当時の世の中の状況が透けて見えます。そうそうバブルに突入していく最中で「クラブ」ではなくて「ディスコ」が全盛期を迎えていく時代です。
私は「宇宙戦艦ヤマト」のブームの渦中にいました。当時から「さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち」のラストシーンで白色彗星帝国に特攻するヤマト:西崎義展プロデューサー案と若者は死んではいけない:松本零士監督案が対立し、後に両者は裁判沙汰に至る。
なぜに「スターウォーズ」より「宇宙戦艦ヤマト」だったのか?
今にして思えば、特攻していくヤマトがすごく情緒的で涙して観るような作品だったのに対して、スターウォーズが宇宙活劇と言う設定で「軽いお話」と受け取ったのではないだろうか?当時の自分のメンタリティは「ヤマト」是、「スターウォーズ」非だったのです。
しかしながら、「ルーク」「レイア姫」「ハン・ソロ」「ダース・ベイダー」くらいはしっかり覚えていますので・・「あぁ、ローグ・ワンのラストシーンで登場するレイア姫にデス・スターの設計図入りの巨大ハードディスクが渡るところが、スターウォーズにつながるわけね」と納得しました。
しかしですよ、しかし、1978年から2016年へ38年の時の流れを経て物語が連結する不思議さ。一体、どう言う構想になっているんでしょうか?
皆さん知っての通りもともと「スターウォーズ」はジョージ・ルーカス監督の壮大な自主制作作品だったのですが、現在は「ディズニー」に売却されています(ディズニーがルーカスフィルムを買収)。
以下引用
ディズニーが手掛ける『スター・ウォーズ』最新作、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』に、同シリーズの生みの親であるジョージ・ルーカスの構想が使われていないことをルーカス自らが明らかにした。ルーカスはCinema Blendによるインタビューの中で、「ディズニーは僕が売却したときの構想にあまり乗り気ではなかった。だから彼らは自分たちで新たに作ったんだよ。それは、僕がもともと書いていたものとは別物なんだ」と語った。同インタビューで、彼自身の構想に詳しく言及することはなかったが、彼のこの発言は、もしルーカスが監督をしていたら……という『スター・ウォーズ』ファンの想像をかき立てる。
以上引用
あと書き留めておきたい事
1978年に発売されたキヤノンの光学式一眼レフカメラF1の導入時のカタログや広告には明らかにスター・ウォーズのイメージが無版権で採用されていた。(版権が緩かったのか?)
で、鶴瓶・新野のぬかるみの世界のスポンサー「千房」のテレビCMもスター・ウォーズのイメージが採用されていた。当時、私は「中井社長、悪のりしすぎちゃうのん?」と思って強く記憶に留めました。
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