ラカン精神科学研究所 福岡

福岡の精神分析家 進志崇献 が精神分析的視点で綴っています。人はコンプレックス(無意識)に支配されています。

映画「ハードコア」の考察(File.379)

こんにちは、精神分析家 進志崇献@福岡です。

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初の全編「一人称映画」の「ハードコア」を観てきました。

↓感想動画をyoutubeにあげました。

https://www.youtube.com/watch?v=SoJcFHz-QLE

ほぼ全編が主人公目線のアクション映画なので、まるでプレイステーション(テレビゲーム)のゲーム画面をみているのと同じ景色が大スクリーン上に展開されます。

謎を抱えた主人公に感情移入しようと思って集中して鑑賞していると完全に動きに酔って気持ちが悪くなります。景色をみているかのようなゆったり鑑賞でないと危ないです。

さてこの映画、まるでテレビゲームの戦闘シーンが勝手に展開されているかのようにステージをクリアしながら最終局面を迎えるのですが、飛んできたガラスの破片に主人公「ヘンリー」の顔が映り込みます。

ここで「鏡像段階」。鏡によって自己イメージが先取りされるわけです。

で、更に衝撃的な「ネタバレ」。

実は主人公「ヘンリー」は、量産化されたサイボーグの一体でしかない事が明かされます。

いきなりアイデンティティの喪失です。

「あれ?この展開何かに似ているぞ」と思い、脳内検索したらヒットしたのが1974年の永井豪先生の短編「真夜中の戦士」です。主人公は「火鳥ジュン」。

この作品、知る人ぞ知る傑作で「アイデンティティ」「自己同一性」とは何か?と深く問いかける作品です。ネット検索すると詳細はすぐわかります。

毎日、忙しく生活している私たちの「アイデンティティ」は何か?という問いかけが作品のテーマです。

ある日突然、アイデンティティが失われたら?ある日突然、自分の生きる意味と思っていたものが、実は親から押し付けられた生き方だと認識してしまったら?

誰にでも起こりうる事です。

今の今まで、信じていたアイデンティティが唐突に失われたら貴方はどうしますか?

これからも映画を観ることによって心を豊かにしたい。

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