ラカン精神科学研究所 福岡

福岡の精神分析家 進志崇献 が精神分析的視点で綴っています。人はコンプレックス(無意識)に支配されています。

父の威厳(父性)の消滅(File.352)

こんにちは、精神分析家 進志崇献@福岡です。

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近くのスーパーマーケットに行きました。入口の買い物カゴを目指すと、定年直後の旦那と奥様と言う感じのご夫婦がおられた。

旦那がショッピングカートを押すと、奥さんが即、手荷物をカートへ、更に、歩きながら着ていた上着を脱ぎーのカートへ、さっそうと通路を歩きだす奥様の後をすごすごとカートを押しながら旦那が家来の様についていく。

あまりの奥さんのカッコよさ、旦那さんの犬・猿・雉・・感が半端なかったです。

「あぁ、定年したらもうATMでもないのね。主導権握られて、奥さんの後ろをすごすごとついていくのね」と可哀想になりました。

あの、子どもの頃、散々言われた「男の子でしょ」「男なんだから」「男らしく」と言う「男」とはなんだったのだろうか?

先日見た映画「素晴らしきかな、人生(主演はウィル・スミス)」にでてきた女性役員(バリバリキャリアOL)は、もう恋愛すらあきらめていて、パソコンでチェックしているサイトは「精子バンク」のサイト・・。はぁ、もう必要とされているのはスペルマだけなんですって。

もうこの世から男は消滅してしまっているのか?

精神分析の世界でラカン理論を学んでいると、かのジャック・ラカン(フランスの精神分析家)はいいました。「女性はいない」と。

正確には、男性と言う性は定義できても、女性と言う性は定義できない。強いて言えば、「存在する性は男性とそれ以外の性」とラカンは言いたかったらしい。

昨今、LGBDと言う言葉をよくきく、もういいも悪いもない、男がいなくいなったら、男を基準としての相対的な女もいなくなるでないか。

もう、男もいなければ女もいない。父も夫も存在しないのだから、端っから父・母・子どもで構成される家庭など存続する筈はない。

強いていえば存在するのは母子関係だけである。存在している様にみえるのは家庭内離婚家庭。

もう、誰も「男」になれない。

これから存在する世の中は「男でも女でもない、だた母子関係だけしかない社会」だ。

女性からみたら、そこにいるのは「大きな子ども」と「小さな子ども」だけ。

今までの家族とか家庭とか夫とか妻とか言う概念は確実に壊れていく。

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