森脇緑と言う存在（File.257）
こんにちは、精神分析家 進志崇献＠福岡です。
進志崇献（しんしそうけん）：lacan.msl.f@gmail.com
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ネット上で「森脇緑」さんの記事を見つけた。
森脇緑さんは、あの吉村秀雄さんの外孫である。
「福岡空港の航空機事故は最悪の結果を招く（File.238）」で記述した福岡空港がアメリカ軍に接収されていた時代、当時は「板付飛行場」だったのだが、米兵が飛行場の滑走路でバイクレースをしていた時、オートバイをチューニングしていたのがポップ吉村と呼ばれた森脇緑の母方の祖父：吉村秀雄さんである。
福岡で吉村さんと交流のあったオートバイ関連の方々は、私（53歳）の上の世代で、もう表舞台から退いておられる。私自身は他者の紹介で、吉村秀雄さんの妹さん（学校の先生と結婚された方で、私が一番兄に似ていると話されていた）と電話で話した事がある。吉村さんの血縁関係者の方々が数多く福岡におられる筈だ。
もう、オートバイが若者文化の主役であった時代は遥か遠くなってしまったが、今でも時々、あの時代を懐かしく思う。
森脇緑さんの記事をネット上で読んで思うのは「ヨシムラ」「モリワキ」と言った、バイクレース界の二大巨頭も、実は、女系文化だったのではないかと。
吉村さんは、米兵に促されて渡米するのだが、騙されてヨシムラブランドや工場も乗っ取られてしまう。助けを求めたのに非協力的であった、息子の吉村不二雄さんや、娘夫婦の森脇護さんや森脇南海子さんは勘当されてしまうのだが・・。
吉村秀雄さんの苦難のアメリカ時代を支えたのが妻の「吉村直江」さん。工場火災で大やけどを負った吉村秀雄さんを必死で支えた。その献身は地元の新聞で報道された程。
吉村さんの息子が現在のヨシムラ代表の「吉村不二雄」さんで、娘が「森脇南海子」さんである。
ちなみにバイク界で有名な「南海部品」の社名は森脇南海子の南海から来ている。
で、もとヨシムラのレーサー＆メカニックだった森脇護さんの妻が森脇南海子さんで、二人の間に生れたのが森脇緑さん。
よって、森脇緑さんの母方の祖父が「吉村秀雄」さん。実父が「森脇護」さん、実母が「森脇（旧姓：吉村）南海子」さんと言う事になる。
森脇緑さんの手記を読むと「私は周囲の人々からいつも可愛がられました」と書いてあるが、「そりゃぁ、あんた、サラブレッド中のサラブレッドじゃん」と笑ってしまった。あの、吉村秀雄さんの孫と言うだけでも後光がさすのに（笑）。
まぁ、ガソリンを燃やして走る内燃機関に携わる人には厳しいエコ社会が到来し、排気デバイスを生業にしてきた企業には逆風の時代が到来したのだが、既に、モリワキの会社役員として活躍している森脇緑さんの頭の中には次の一手が用意されている筈だ。
表舞台には看板を背負った「吉村秀雄」さん「森脇護」さんの存在があるのだが、熱いＤＮＡの継承は「吉村直江」さん「森脇（旧姓：吉村）南海子」さん「森脇緑」さんとバトンが引き継がれた事になる。
限りない母性に支えられた「ヨシムラ」「モリワキ」である。
以前、テレビ出演されていた時の父「吉村秀雄」さんの事を語る「森脇南海子」さんの姿を忘れない。「父はとにかく、最後の最後は家族だからなと言っていました」と言う言葉が耳から離れない。
もし「吉村直江」さんの存在がなければ、吉村秀雄さんがあんなに自由闊達に才能を発揮できただろうか？「森脇南海子」さんの存在がなかったら「森脇護」さんの存在はあっただろうか？「森脇緑」さんの存在がなかったら今の「モリワキ」の存在はあっただろうか？、
家族の結束に支えれた永遠の町工場「ヨシムラ」「モリワキ」が大企業を向こうに回し一歩も引かずに対峙する。
判官贔屓の日本人は、心中「いけいけヨシムラ！」「いけいけモリワキ！」とエールを送るのであった。
僕達が表舞台から退く時、熱いＤＮＡはいかにして次代に継承されるのであろうか？
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