ラカン精神科学研究所 福岡

福岡の精神分析家 進志崇献 が精神分析的視点で綴っています。人はコンプレックス(無意識)に支配されています。

この場合は救急車?それともタクシー?(File.224)

こんにちは、精神分析家 進志崇献@福岡です。

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私が昔、タクシー乗務員をしていた時の事。無線室の指示でお客様をお迎えにいった。指示通りの待機場所でお客様をお待ちしていた時、不意に後部座席に男性が乗り込んで来た。男性は「ちょっと待って下さいね」と言いながら、おもむろに座席を覆うように毛布を敷き始めた。私があっけにとられてると、今度は、男性客は小型犬を乗せて、その犬に心臓マッサージを始めた。私は「車が揺れるんですけど・・・と思いながら。私「お客様、どちらまで参りますか?」とお聞きすると・・「いきつけの動物病院へ」と。

状況から総ては察知された。ペットが危篤(死にそうな状態)で、早く、動物病院へいけと言う事だ。ただ、タクシーは救急車ではない。無茶なスピードで飛ばす事もできないし、当然、信号も守らなくてはならない。

お客さまは後部座席で、ずっと心臓マッサージを続けておられるので信号待ちの度に車体が揺れる。犬が死にそうな為か死臭がしてきた。分かる人は分かると思います。あの、病院で感じるなんとも言えない臭い・・。

気持ち的には空を飛びたいくらいなのだが、そうもいかず、お客さまから「まだですか?」ときかれる度に心臓が締め付けられ、緊張で額に冷や汗が滲む。お客さまの頭の中は、動物病院でドクターに犬を診てもらうイメージでいっぱいの筈だ。

そうこうしている内に、やっとの思いで動物病院到着。

お客さまは慌てて犬を抱きかかえて院内へ・・。

なんかテレビドラマのワンシーンみたい。

私はお金をもらえないまま、毛布が敷かれた後部座席をみて、ぼう然とした。

その後、そのお客さまとどの様な会話をして料金を頂いたか・・記憶がない。

後部座席の臭いが気になり、窓を全開にして走り、消臭剤を噴霧した。

数年間、タクシードライバーをしていて、夜中に呼ばれて行って明らかに急病のお客さまを病院にお連れした事が何度もある。

昨今「救急車をタクシー代わりに」と言う事案が問題化している様だが、本当に急病の人は迷わず救急車を読んだ方が良いのではないだろうか?僕達タクシードライバーは旅客業のプロである事の訓練は受けているが、一分一秒を争う健康状態の方が乗車されても為す術は限られている。

「もう少し早く病院に着いていれば」と言われても、僕達には・・・。


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