ラカン精神科学研究所 福岡

福岡の精神分析家 進志崇献 が精神分析的視点で綴っています。人はコンプレックス(無意識)に支配されています。

スマートウォッチが不振なんだって(File.213)

こんにちは、精神分析家 進志崇献@福岡です。

進志崇献(しんしそうけん):lacan.msl.f@gmail.com

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最近は、ガラケーに時計がついてるから、若者から腕時計をする習慣が消えかけているんだって。・・・そんな話を聞いたのはもう何年前の話だろうか?

そもそも腕時計の商業的成功の元祖とされるのは、紳士用腕時計で、フランスの宝飾品店カルティエ社が開発した角形ケースの「サントス ドゥ カルティエ」で、1911年のことであった。この時計は,ブラジルの大富豪で航空界の先駆者であったアルベルト・サントス・デュモンのために作られた物であった。彼は、飛行船の操縦中、大きな動作をとらずに時間を確認できるように、ルイ・カルティエに依頼して腕時計を製作させた。

・・と言う事は、腕時計の商業的歴史はまだ100年余りしかない事になる。

僕が中学校か高校入学の頃、父にねだって買ってもらったのはデジタル時計だった。当時はまだデジタル時計は珍しく、小さな表示版に時々刻々と数字が刻まれるのがなんとも未来的で嬉しかったのを覚えている。

残念ながら今の私は時計はアナログ派に転向し、時は連続するものだから針表示が好ましいと思っている。

さて、ここ数年、ガラケースマホに押されて、立場が弱くなった「腕時計」だが、今、スマホの機能を一部切り出したり、スマホと連携する形でスマートウォッチ(ウェアラブル端末の一種)として復権なるか?と言うところだが、現時点ではなかなか難しいようだ。

当たり前だが、スマホより更に小さな筐体に表示装置や各種デバイス、バッテリーを内蔵しなければならず、スマホよりハードウェア的に製造難易度が高く価格も安くならない。

画面は小さいし、どうしても高コストを納得して実装したい機能が極めて少ないのだ。

「そんな事、手元のスマホでできるのに、なんでわざわざ小さな画面の時計でしなきゃいけないの?」というワケだ。

で、発売当初は注目のガジェットだったのだが、今や話題にもならず「このまま消えてしまうのではないか」と揶揄される事態となっている。

スマホよりスマートウォッチでやった方が便利だよね」そういう機能を満載しているスマートウォッチはないのか?

ネットで調べてみると、Gショックで有名な「カシオ」から出ている、WSD-F10。この商品はアウトドア派に対して、トレッキング、サイクリング、フィッシングの3つのシーンを想定した機能を提供。アップルのスマートウォッチに次いで売れているそうです。

アマゾンのユーザーレビューを見てみると、サイクリングしながら事前に取り込んだ地図を自分の手首に装着した時計上で確認できて大変便利との報告が掲載されていた。

自分も思うのだが、自転車で移動中、スマホガラケーへの電話の呼び出し音が鳴っても、メールの着信音が鳴っても、ガジェットをカバンやポケットに入れていると、一旦停まって、手袋を外して、ガジェットを取り出して、画面を操作して、電話に出るなり、メールを確認しなくてはならない。・・・これって面倒!

7年前、オートバイでアメリカ大陸横断中、当時すでにiPhoneを所持していたのにも関わらず、フリーウェイを走りながらGoogle地図を参照する事は出来ないので、走行日前夜に、A4の紙に、何番のルートで走るのか?分岐点はどこか?とか必要な情報を書き出して、ハーレーのタンクにガムテープではりつけて走った記憶がある(今では、Phoneをハンドルに固定できる便利なアイテムがあったりするのだろうが・・)。

こう言う、スマートウォッチならではの活用方法が認知されると売れるのかもしれない。
スマホとWSD-F10と耳かけイヤホンとマイクをペアリングして、手放し通話が出来たり。電話の着信を確認したら、画面操作ではなく、腕を振ったら(ある動作)重力センサーで動きを察知して電話に出れたりしたら、自転車を走らせながら、一瞬の手放し動作だけで、電話に出て話せて電話を切れる・・・そんな機能があれば、休日をずっと自転車と過ごすサイクリストには必須アイテムになるのでは?

ちなみにソニーのスマートウォッチもチェックしてみたが、iPhoneとの着信お知らせ連携とFeliCaと万歩計・・こんなレベルで5万円?と言う感じ。

こういう考えだと、スマホの様に販売台数が伸びるガジェットではなくなってしまう。

ハード・ソフトとも世の動きに追従して新しくなっていくため、製品寿命の短さも気になる。従来の貴金属的な立場の腕時計的な成立は困難だと思われる。

パソコン、ノートパソコン、タブレットスマホ、スマートウォッチ・・まぁ沢山のガジェットとお付き合いさせられる我々も大変だなーと思う次第である。

ついこの間まで「情報化時代」と言う言葉にわくわくしていたのだが、今や「情報過多時代」到来で、デジタルガジェット様達とどのような距離感で接していいのか時々困惑する事がある。

JRの中で、スマホに魂を抜かれたような表情をしている人をみかけるが、飽くまでも主体は人であって、人工知能に人生を乗っ取られる事になってなならないと思います。

映画『ターミネーター』は人類を支配しようとするコンピューター:スカイネット(Skynet)、OS:ジェニシスと人類との攻防を描く物語でした。

今年もいい年にしましょう。

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