ラカン精神科学研究所 福岡

福岡の精神分析家 進志崇献 が精神分析的視点で綴っています。人はコンプレックス(無意識)に支配されています。

景観ぶち壊し落書き?芸術?福岡の事情(File.198)

こんにちは、精神分析家 進志崇献@福岡です。

進志崇献(しんしそうけん):lacan.msl.f@gmail.com

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いよいよ「大晦日」です。

今日の、ひっかかったニュースはこれ。

以下ネットから引用

ビルの壁に落書き容疑、2人逮捕 SNSで「作品」公開

朝日新聞デジタル 12/31(土) 5:00配信

名古屋市中区の繁華街でビルの外壁に落書きをしたとして、愛知県警が今月中旬、男2人を建造物損壊容疑で逮捕していたことが、県警への取材でわかった。2人は「デザイナー」などと自称。落書きはグラフィックアートの「作品」として、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)に公開していたという。

以上ネットから引用

福岡でも街中にでかでかとNY風の落書きをしているのを観ることがあって、その度に「これ、立派な建造物損壊だよな」と思っていた。

一時期、ニューヨークの地下鉄の名物になっていた時期もあったが「簡単に落書きがおとせる車両」が開発された事がニュースになっていた。

精神分析的には「ネコのシッコによるマーキング」と同じような解釈がなされるのだが、ひと目を避けて夜中に、危険を犯してまで、落書きせなばならない心の構造には、もう少し複雑な抑圧された個々の何かがありそうな気がする。

落書きされた方は迷惑千万な行為で、はやく捕まればいいのにと思う行為に他ならない。
私は以前、福岡市でタクシードライバーをしていた事があって、街の隅々まで見渡せる立場だったので、どういう落書きがどの辺にあって、どういう図柄があるのかとかネットで研究発表しようかと思った時期があるのだが、落書きの煽り行為にもなりかねないのでやめた。

街中の落書きが「西日本新聞」の記事として取り上げられた事があった。

落書きと同様に「シール」のはりつけもある。山口百恵剛力彩芽麻原彰晃ふうのキャラが描かれていて・・これって誰?と思ったり。こんな場所に!?と言うのもある。

ただ、街中の落書き行為は犯罪であるので、そりゃネット上で「この落書きは俺の作品」と自慢すること=「この犯行は自分です」と自供している事なので、そりゃ捕まる。

ネット上に個人を特定できる暴走行為の動画をアップする行為と一緒で、そりゃ捕まる。
街の落書きにいくら芸術性を盛り込んでも、公的には立派な建造物損壊なので、作者は公的な場で「これは私の作品です」って宣言できない。言わば「一生日陰の愛人」だ。やられた方から「ゲス不倫」と揶揄されても仕方ない。

英国に有名な落書きをする人で「バンクシー」と言う人がいる。彼が書いた落書きはオークションで法外な金額で取引されるという。そこまでなれば落書きされた方も「ありがとう」って言えるのだろうが、「バンクシー」だって一生名乗り出る事はないだろう。それがストリートアーティストの流儀だ。

今年も、また歳を取って、新しい年がやってくる。

いつまでも新年が「希望の新年」でありますように。

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