ラカン精神科学研究所 福岡

福岡の精神分析家 進志崇献 が精神分析的視点で綴っています。人はコンプレックス(無意識)に支配されています。

わかっていたのに高齢化社会到来(File.173)

こんにちは、精神分析家 進志崇献@福岡です。

進志崇献(しんしそうけん):lacan.msl.f@gmail.com

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以下ネットから引用

認知症事故の公的補償見送り 連絡会議「民間保険で」

認知症の人による事故やトラブルの補償のあり方を検討してきた厚生労働省国土交通省などによる連絡会議は13日、公的な補償制度の創設を見送る方針を決めた。徘徊(はいかい)中の認知症男性の列車事故で家族が損害賠償を求められた訴訟の最高裁判決を受けて協議してきたが、民間保険の普及や地域での見守り体制整備などで対応できると判断した。

以上ネットから引用

1985年、私は社会人としての一歩を踏み出した。医療関係の仕事をしていたのだが、当時から既に「日本国は他国がかつて経験したことがないスピードで高齢化社会に突入していく」と語られ、NHKでも警鐘を鳴らす番組を特集していた。

あれから30年以上の時間が経過した。1989年1990年をピークに株価、地価が大幅に下落する昭和バブル経済崩壊、リーマンショック、平成デスレスパイラルを経て、なんとかアベノミクスで経済をインフレ化しようとする途にあるわけだが、トランプ氏への期待感(株価上昇、ドル高円安)がどこまで続くか怪しいものである。

さて、日本は予定通り高齢化が進み、高齢者人口は3186万人で過去最多。総人口に占める割合は25.0%で過去最高となり、4人に1人が高齢者・・という数字が平成25年の資料に記述してある。

さて、昨今の「重大交通事故」のニュースをみていると、70代が80代をはねたとか・・高齢者の事故報道が目につく。バブル時代は、随分、若者の無謀運転が注目されたものだが・・。

考えてみれば今53歳の私もあと10年ちょいで立派な高齢者の仲間入りである。

運転者の特性が若者と高齢者ではもちろん異なるのだろうから、交通安全運動の「質」の部分も今後は変っていくのではないだろうか?現実に4人に1人は高齢者で、それなりに事故も発生しているのだから。

福岡の病院へのタクシー飛び込み事故でも、やはり「アクセルとブレーキの踏み間違え」が取り沙汰されている。・・が、調べてみると「アクセルとブレーキの踏み間違え」が原因とされる事故は各年齢層で発生しており、特に高齢者に限った事故ではないらしい。

高齢者絡みで問題なのは「痴呆(ちほう)」である。頭はボケているのに、運動機能はしっかりしている場合。車は運転できるのに、自分がどこを走っているのかわからない。または、自分の家がどこかわからないと言った症状がでている痴呆者の運転をどうやって抑制するかだ?

今、食事したのを忘れてしまって、何度も何度も食事を要求するボケ老人は家人を困惑させるレベルだが、そんな状態のボケ老人が、車にキーを差して、エンジンを始動させ、一般道を走るようになったらどうなるか?

帰るべき家がわからず自動車で徘徊。自動車で高速道路を逆走。

もし、重大事故が発生し、赤の他人の命を奪う、または重大な損害を与えた場合の補償は?

せめてもの償いが「自動車保険」であるが、チューリッヒ自動車保険に問い合わせたところ、特にボケ老人云々の条項や適用があるわけではなく、例え高速道路を逆走しても、損害保険の支払いは事故の状況(過失割合)と損害額、契約内容によって決まるとの事。

こう言う世の中になってくると、自分でハンドルを握って安全を担保しながら移動する事の難しさがより一層際立ってくる。農村郡部で公共交通機関が未発達の地域は、相当リスキーな状況を覚悟しなければならないのではないだろうか?ボケ老人の車が、其処此処で事故を起こしている状況だってありえるのだ。

定期的に病院通いをす過疎地域の要求には応えられないのでは?

不便ながら都市部では、バス、地下鉄、タクシー移動の手段は色々ある。

雨さえ降らなければ、元気に5キロ30分で自転車移動できる健全な肉体と精神の維持につとめたい。今の時代、手軽さとコスパにかけては軽量自転車が神である。

精神分析家の立場で言えば、一番怖いのが、自動車の運転をするドライバーが、なんらかの拍子に、普段は深層に沈んでいる「無意識」が表象してしまい、普段の当たり前の判断が出来なくなる事。些細な事が「カンに触った」と他者に対して攻撃性を向け事故を起こす。「しまった」と思っても時間は巻き戻せない。

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