ラカン精神科学研究所 福岡

福岡の精神分析家 進志崇献 が精神分析的視点で綴っています。人はコンプレックス(無意識)に支配されています。

雨宮まみ 転地療法 の考察 (File.158)

こんにちは、精神分析家 進志崇献@福岡です。

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雨宮まみさんのト報を受けて彼女の著書の「女子をこじらせて」を読みました。精神分析家からみると、興味深い記述が多く大変面白かったです。

先に亡くなったばかりの人の事を取り上げて「面白い」とは少々不謹慎な気がしますが、物書きとはそういう宿命を背負う覚悟をした人達の事だと思います。

「女子をこじらせて」から引用

2 「女」だから

ぼちぼち仕事が増えて、私は半年も経たないうちにデザイン事務所のアルバイトを辞め、ライターとして一人立ちしました。

その一方で、私にある変化が起こります。なんと会社を辞めてから、中学生の頃から今に至るまでずっと私を悩ませ続けていたにきびが、ピタリと治ったのです。「うちの会社辞めると肌年齢が十歳若返る」という噂は聞いていましたが、まさかこれほど変わるとは・・・。ついでに幼少期からの持病だった腹痛も治り、いきなり体質が変わってしまいました。自分で分析してみるに、どうやら私は集団行動が極端に苦手で、集団の中に行く緊張から腹痛を引き起こし、それで消化器系が弱ってにきびができていたようでした。小中高大学、フリーターの頃は週6日勤務、社員になっても週6なので「集団生活しゃない生活」をしている期間が幼少期しかなく、気づかなかったんですね。まさか、自分がそこまで集団生活に向いていなかったとは!おなかが痛くなるのもにきびができるのも体質だと思っていたので、衝撃でした。

少しずつ変化していったので自分ではそれほど意識してなかったのですが、その夏、実家に帰ると母に「あんた、何やったと!?えらい肌キレイになっとるやん!」と叫ばれ、ようやく「えらい変わった」と言うことに気づきました。

以上引用

雨宮まみさんは意図せず環境を帰る「転地療法」を試みて、結果、体質改善に成功した例だと思われます。・・と言うか、そもそもそこまで団体生活にストレスを感じる心の構造はいかにして出来上がったものか、雨宮さんの幼児期の養育史を知りたかったです。

実は、私自身も環境を帰る事が、持病の治療が有効な事は身をもって体験していて、実家を離れた途端に、思春期から悩んでいた持病が完治し、未だに再発していなという経験をしています。私にとって自家との関わりは、病気になってしまう程、心的負担がすごかったと言う事です。

よく、喘息が酷いお子さんに対して転地療法が試まれますが、その多くの原因は、住んでいる場所が問題なのではなくて、子どもさんに喘息が表象してしまった心の構造を観るべきだと思います。

その他、思春期に始まった原因不明の皮膚疾患の殆どは心的病と断言していいと思います。

雨宮さんもそうでした。

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