「聖の青春(2016年)」村山聖 精神分析的考察(File.138)
こんにちは、精神分析家 進志崇献@福岡です。
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キャナルで「聖の青春(2016年)」を観てきました。
僅か29歳で夭逝(ようせつ)した伝説の棋士(プロ将棋士)村山聖(むらやまさとし)のノンフィクション小説「聖の青春(2000年)」著:大崎善生の映画化作品。
私は以前、小学館の『ビッグコミック』(1999-2002年)連載された「聖 -天才・羽生が恐れた男」(作画:山本おさむ、監修:森信雄)を読んだ事があったので、ストーリーは概ねわかっていました。
それにしても私が驚いたのは村山さんのライバル「羽生善治」を演じる東出昌大さん。映画をご覧になった方はみなさん驚かれたと思いますが、東出昌大さんが羽生さんそっくりなんです。ネットでは村山さんを演じた松山ケンイチさんの役作りの減量ではなく増量が話題になっていましたが、どちらも役になりきられておりビックリしました。プロですねー。しっかり「ハブ睨み」も再現されていました。
私は基本、余計な情報を仕入れず、サラの状態で映画を鑑賞するスタイルをとっているのですが、途中まで羽生さんを演じているのが東出昌大さんだと気づきませんでした。
あらすじは、ネット検索していただくとして、精神分析的考察を少し・・・
この映画、プロ将棋士の話ですので、爆破シーンとか、暴力シーンは出てこないのですが、将棋盤にむかう棋士は真剣そのものの対局=殺し合いを演じていて、今にもつかみ合いが始まりそうな緊迫感が感じられます。将棋の駒の動かし方を知らなくても十分に楽しむことが出来ます。
精神分析の世界では、スポーツ競技を人間の攻撃性の発露と解釈しますが、対局も十分な攻撃性を表象したゲームだと思いました。
まったく将棋に興味のない私でさえ、1996年02月14日谷川浩司王将を破り王将位を奪取し、羽生善治が七冠独占を達成した瞬間は鮮明に覚えていました。たしか1996年03月28日に畠田理恵さんと結婚した際には「羽生善治 八冠」と報道された。
華々しい羽生善治さんの活躍の影で、病魔と戦いながら村山聖さんが亡くなっていく話なので楽しい話ではなかったのですが、病状が悪化していくなか「心配しなくても人は必ず死ぬんです」と悟りながら、精一杯生き抜く姿に惹きつけられます。
先日、40歳で亡くなった「雨宮まみ」さんもそうですが、惜しい人程短命なのが悔やまれます。
1996年の世相を列記しておきます。ルーズソックスが流行。アムラーファッション(茶髪、ロングヘア、細い眉、厚底の靴、ミニスカート)。02月28日 - イギリスのチャールズ皇太子、ダイアナ皇太子妃夫妻が離婚。アメリカ大統領選でビル・クリントン再選。スティーブ・ジョブズがアップルコンピュータに復帰。ジョンベネ殺害事件。
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