ラカン精神科学研究所 福岡

福岡の精神分析家 進志崇献 が精神分析的視点で綴っています。人はコンプレックス(無意識)に支配されています。

ジャック・リーチャー の精神分析的考察(File.129)

こんにちは、精神分析家 進志崇献@福岡です。

進志崇献(しんしそうけん):lacan.msl.f@gmail.com

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先日、映画「ジャック・リーチャー NEVER GO BACK(2016年)」を鑑賞してきました。この作品「アウトロー (2012年)」の続編で、主役は、我らがトム・クルーズその人であります。

私達、1985年新卒入社組としては、レンタルビデオ屋の棚にあった「トップガン(1986年)」で、マーベリックを演じたトム・クルーズがファーストインプレッション。トム・クルーズトップガンの中で成長していく戦闘機パイロット。劇中で日本製のオートバイ「GPZ900R」が出て来るシーンも印象的でかっこいい。

F1戦闘機やトップガンを引き金にして僕の脳裏に浮かぶ青春のワンシーン、悲しい記憶を紹介・・と言うか書き留めておきたい。

実は僕は東福岡高校の出身なのだが同級生に田崎啓輔君がいた。僕と彼はそんなに親しい友人ではなかったが雰囲気のいいクラスだったので、普通のクラスメイトであった。田崎君は、どこか「ぽやん」としたキャラクターで人を威嚇したり恫喝するタイプの人でもなく、オラオラ系の人でもなかった。真冬で小雪の舞う中、一緒にサッカーボールを追いかけたのを今でも覚えている。

田崎君は、なにを思ったか防衛大学を経て航空自衛隊へ。あの日は三沢にいた。自分は自衛隊の事に疎くて・・「もしや」と思って検索をしてみると田崎君の事を書き留めておられる方がいた。

以下ネットから一部引用

http://d.hatena.ne.jp/satoumamoru/?of=996

軍事評論家=佐藤守のブログ日記

2008-04-14 『祈りの日』

昭和62年04月10日、三沢沖の太平洋上で要撃訓練中のF-1支援戦闘機が墜落して、田崎啓輔3尉が殉職したときのことである。捜索・救難活動が一段落したその日の夜11時に、私は整備員たちのことが気になって格納庫の中にある控室に行って見たところ、丁度整列して小隊長から指示を受けているところだった。・・・

以上ネットから一部引用

佐藤守さんは、田崎君が亡くなった時の上官で、今は軍事評論家をされている。

1987年(昭和62年)は僕たちは社会人3年目で、バブル崩壊前夜の活況を呈している日本経済界の中でバタバタと毎日を送っていたのだが、突然、出身高校の同級生の田崎君が亡くなったと言う知らせが飛び込んできたのだ。

私は仲の良かった同級生と一緒に田崎君のご自宅(二日市市)に弔問へ。そう、そこにはトップガントム・クルーズとまったく一緒の戦闘機のコクピットで微笑んでいる田崎君の写真があった。田崎君のお父さんは二日市市の助役。田崎くんのお母さんは私の実家近くの八木病院で婦長をされていたとの事。お父さん曰く「骨壷の中には、啓輔の髪の毛らしきものが少し入っているだけなんです」と話された。戦闘機の事故で亡くなるとはそう言う事なんだなと深く記憶に刻んだ。もうかれこれ30年前の話である。

近年、社会の中核で活躍し(ひょっとしたらリストラ要員かもしれないが)、父となった同級生とたまにミニ同窓会をするのだが、各々悩みの種はつきなかったりする。そして、映画「トップガン」を思い出す度に、田崎啓輔君の顔を思い出す。忘れてない。

話をジャック・リーチャーに戻そう。

アウトロー (2012年)」と続編の「ジャック・リーチャー NEVER GO BACK(2016年)」の主役:ジャック・リーチャーをトム・クルーズが演じている。

ジャック・リーチャーは、もともと在米イギリス人推理小説家リー・チャイルドによる小説シリーズの主人公で架空の人物。調べてみると、ジャック・リーチャーシリーズは第一作の「キリング・フロアー」の刊行が1997年で2016年まで、21作が刊行され、人気の2作品が映画化と言う事らしい。

007の「ジェームス・ボンド」と構図は一緒である。

さて、人気の「ジャック・リーチャー」はどう言う人物設定かと言うと、元は軍隊組織の人間であったが、何らかの事情により軍を離れ、住所不定無職と日本社会ならホームレス。収入は軍からの恩給。古臭い言葉で言うと「風来坊」の為、第三者から連絡する事が不可能・・なのだが、事が起きると自分からやってくる。そして、かつて、一緒に軍事行動を共にした戦友や上官のピンチを救うと言うストーリーが展開する。

つまり、組織の一員として他人に命令されたわけでもなく、「義」に基づいて行動すると言うことだ。さらに、頭も切れるし、腕っ節も・・、さらに女性に優しく、巨悪は許さない。銀幕狭しとカーチェイスや派手な格闘アクションや銃撃戦・・それを、ハンサムなトム・クルーズが演じるのだから娯楽作品としては王道と言ったところ。

謎解きも面白い。

寄らば大樹の陰で入社した優良企業。入ってみると入社一年目からこき使われて、過労死に追い込まれる昨今。

自分だけのスキルで、思い切り暴れまわって、すっきりしたいなーと言う、現代ビジネスマンに欲望が銀幕に投影されたのが「ジャック・リーチャー」なのかもしれない。トム・クルーズのどこかとぼけた演技もはまっている。

「ジャック・リーチャー NEVER GO BACK」オ・ス・ス・メです。

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