映画 セブン(1995年)の精神分析的考察(File.126)
こんにちは、精神分析家 進志崇献@福岡です。
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いつかは観ようと思っていた「セブン(1995年)」。ホラーサスペンの名作と言われて久しい作品をとうとう観ました。
最近観た「ミュージアム(2016年)」「ゾディアック(2007年)」この流れで「セブン」を鑑賞しました。人を葛藤に追い込む感じは「藁の楯(2013年)」的な映画です。小栗旬の「ミュージアム」は「セブン」の邦画版と言えなくもないですね。クオリティーは落ちますが。
「セブン」は気分が沈んでいる時には観ないほうがいいと思います。どんよりします。
メインの登場人物は、気鋭のミルズ刑事:ブラッド・ピット。相棒の定年間近のサマセット刑事:モーガン・フリーマン。・・と、いくら映画に疎い私だって知っている俳優さん。ちょうど踊る大捜査線の青島俊作と和久平八郎的な関係性。監督はデヴィッド・フィンチャー:エイリアン3で失敗したフィンチャー監督のリベンジ作でもあります。ブラッド・ピットは近年で言えば「フューリー(2014年)」で若造を叱りつける軍曹役を好演している。
まぁ「セブン」とは「7」で、キリスト教の「七つの大罪」をモチーフにした連続猟奇殺人事件映画なのですが・・そら恐ろしいラストを迎えます。
結局、犯人の正体や彼の口から語られる動機も存在しないので、真相は闇のままと言うのも「スッキリしない感」を増長しています。
追い詰める方が精神的にやられる。映画のラストにこう言う字幕がでる。
「ヘミングウェイが書いていた。『この世は素晴らしい、戦う価値がある』と。後半の部分は賛成だね。」
Ernest Hemingway once wrote,"The world is a fine place and worth fighting for."I agree with the second part.
・・という事は「この世は(必ずしも)素晴らしい」とは思わないが「戦う価値がある」と思うと言う事。最後の希望的エンディングである。
この作品のあらすじを語るのも野暮、ネタバレは大野暮なので触れません。
映像美も素晴らしいです。映画の素人がぼーっと観てても、一瞬一瞬を絵になる構図で切り取って繋げている事がよくわかります。見せないで想像させた方が恐怖を煽る場合は敢えて見せないとか・・「なるほどなぁ」と思わせます。
「スッキリしない感」に耐えられるモチベーションのある時に鑑賞される事をオ・ス・ス・メします。
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