ラカン精神科学研究所 福岡

福岡の精神分析家 進志崇献 が精神分析的視点で綴っています。人はコンプレックス(無意識)に支配されています。

ある日突然、博多駅前地下帝国 の考察 (File.121)

こんにちは、精神分析家 進志崇献@福岡です。

進志崇献(しんしそうけん):lacan.msl.f@gmail.com

JR博多駅前大規模陥没事故の復旧は順調に進んでいるようだ。

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今後、そうそうJR博多駅前に巨大隕石が落ちたかの様な大穴が空く事はないだろうと思うので僕が知っている事を書き留めておきたい。

福岡市営地下鉄七隈線の延伸工事で水が出た事が陥没の原因である事は既報である。

読者のみんなさんはJR博多駅は、新幹線も停まって、阪急百貨店もあって、マルイもあって、東急ハンズもあって、T・ジョイ博多もあって、アーバンライフのメインステージと思っているかもしれないが、現行のJR博多駅の歴史はまだ半世紀程しかないのだ。

以下ネットから引用

1963年(昭和38年)12月01日に、2010年まで使用された昭和の駅舎が開業した。

以上ネットから引用

私が生まれる昭和38年以前の博多駅は現在の位置より、JR吉塚駅に寄った位置にあった。

開業当時の現行のJR博多駅の空撮写真を観たことがある。50年前の駅の周りには結構、畑が残っていた。事実、駅の西側には「人参(ニンジン)公園」と言う名前の公園がある。別にアンパンマン的なネーミングではなく、俗称でも呼称でもない公的な名前だ。昔、この公園は人参畑であったのだ。

さらに、私がタクシードライバーをしていた時に、昔から博多に住んでいるお客様には「昔、博多駅周辺は、レンコン畑だった」と言う話もよく聞かせていただいた。意外と低い土地なんだなと認識した。

もう一つ歴史的事実を加えると、1999年(平成11年)06月29日、梅雨前線による記録的な豪雨が九州地方北部を襲い、福岡市の中心部ではビルの地下階や地下鉄などで浸水被害が相次いだ。JR博多駅の東側を流れる御笠川が氾濫。行き場を失った雨水がJR博多駅地下街に流れ込み、1名の尊い人命が失われた。

以上のような事実を鑑みても、大規模な掘削工事をするならば、出水に関して最大限に注意を払わなければならない・・と書くのは簡単なのだが、専門家が書いた文章を読むと、どうも地下工事はそんな簡単なものではないらしい。

以下ネットからの引用

国土交通省や福岡市によると、陥没した部分の工事では岩盤を爆破してトンネル(先進坑)を造り、内側をコンクリートで固めながら穴を徐々に広げる「ナトム工法」を採用。陥没発生時は地下約24メートルの深さで、先進坑(幅9メートル、高さ5メートル)の拡幅工事中だった。(中略)工事箇所では地上から地下約17メートルまで地下水を含む砂層が、その下に粘土層、岩盤層があり、岩盤層にトンネルを掘っていた。粘土層は通常、水を通さないが、何らかの原因で粘土層に水の通り道が作られ、トンネル上部から砂と水が落ちた結果、砂層に空洞ができ、陥没に至ったのではないかとみられている。

以上ネットからの引用

これだけ、なんとかスキャンで破壊検査や手術をしなくても、物質の内部状態を正確に把握できる様な世の中になっても、粘土層から水が落ちてくる事を察知できず、結果、あれだけの大規模陥没事故を引き起こす事になったと言うわけだ。

陥没の様子の動画をみていても、我々が普段ブイブイ車を走らせている道路は、表面をアスファルトでコーティングしているだけで、その下は砂時計の砂の様なものなのだ。直下に空洞ができたらサラサラと崩れ落ち、歩道もアスファルトも信号機も蟻地獄の様に引き込まれていく。

ギリギリまで地面が崩落した隣接の紙与駅三ビル(1階がセブンイレブン)が傾きもしないのは、杭をきちんと岩盤に打ち込んでいるからなのだろう。素人からみると何とも奇異な感じがする。

以下ネットから引用

大型マンション傾く

三井不動産などが販売した横浜市内の大型マンションで、建設時に必要な地盤調査の一部をせずに別のデータを転用するなどして基礎工事を行い、くい8本が強固な地盤まで届かず。

以上ネットから引用

事実、いい加減な基礎工事で傾き出したマンションが日本国神奈川県横浜市に存在する。結局、建て直しをする事になったらしいが、マンション購入者は大迷惑である。既に曰く付きのマンション化している。

古い言葉で「砂上の楼閣」と言う言葉があるが、我々には、当たり前に繁栄している様にみえる現代的な景色さえ、ある時、なんの前触れもなく、一瞬にして地下に沈んでいく現実を受け止めなければならない。

学生時代に読んだ「星新一ショートショート」にこんな話があった。たしかタイトルは「穴」。ある日、巨大な穴が発見される。底が見えず、色々なものが捨てられる。最後には原子力発電所の廃棄物まで。数年後、空の上から、捨ててものがふってきた・・だとするといずれは原子力発電所の廃棄物も・・・。と言った様な小話だった。

真っ暗な地下帝国の闇のその向こうには・・ウルトラQの第10話(1966年)には「地底超特急西へ」という今のリニアモーターカーの様な夢のウルトラ超特急が登場する。

この調子だと、夢のウルトラ超特急の開通(新東京駅 - 北九州駅)は私が生きている間は無理かもしれない。

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