ラカン精神科学研究所 福岡

福岡の精神分析家 進志崇献 が精神分析的視点で綴っています。人はコンプレックス(無意識)に支配されています。

四季・奈津子(1980年)の考察(File.108)

こんにちは、精神分析家 進志崇献@福岡です。

進志崇献(しんしそうけん):lacan.msl.f@gmail.com

「四季・奈津子」言わずと知れた烏丸せつこ(当時25歳)さんの出世作です。

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内容は、奈津子・波留子・亜紀子・布由子、四姉妹の次女「奈津子:烏丸せつこ」さんの奔放な生き方を描いたもの。なぜかウィキペディアにはストーリーが記述されていない。
ある方の感想の引用

何のてらいも、こだわりもなく。旧来の社会的拘束や倫理観にもとらわれず、「性」そのものを「自分自身のモノ」としてコントロールする女性像というのは、本作以前にも在りそうでいて実は見当たらない。紛れもなく80年前後の、ある女たちの夢を描いた作品ではある。

以上引用

公開当時、私は17歳の高校生。高校生が大挙して押し寄せるジャンルの映画でもなく、公開当時は観てなかった。ただ、週刊プレイボーイなどの男性週刊誌を見始める年頃で、烏丸せつこさんのオッパイを鑑賞した記憶がある。

ウィキペディアの本作の逸話が以下で紹介されていた。

東映烏丸せつこの裸ばかりを売るプロモーションを展開したため、烏丸がヘソを曲げ、「もう東映には出たくない」とヒロイン役での出演が決まっていた深作欣二監督の『海燕ジョーの奇跡』(1984年4月28日公開)を降り、東映は「思いあがりもはなはだしい」と激怒した。

以上ウィキペディアから。

当時は、まだ男女雇用均等法(1985年)も施行されておらず、社会的な男女間差別は歴然としてある時代。

月刊誌『MORE』に連載された五木寛之の「四季・奈津子」は女性読者から圧倒的な支持があったという。

田舎で幼馴染と結婚と言う選択肢に煮え切らない烏丸せつこは、偶然知り合ったカメラマンにヌードを撮影してもらう事になり東京へ向う。上京途中の新幹線で有名作家と知り合ったり、仕事が決まらずふらふらしているなかで、有名俳優と知り合った事をきっかけに女優として映画出演の話が決まったり「そんなに次から次へと素敵な出会いがあるわけないじゃん」と思いながらも、阿木燿子さんはじめ、サブキャラの登場でなんとか物語の推進力を維持し最後まで観る事ができました。

30年前の映画だけに、役者さん達も、本田博太郎風間杜夫田村隆一阿木燿子藤田敏八岡田裕介牟田悌三山谷初男火野正平岡田眞澄宮本信子、みなさんお若い!でも、既に亡くなっておられる方も・・・。

烏丸せつこさんは私生活でも略奪婚(1982年・2014年)自己破産(1億2000万円:2001年)と豪快な人生を送られています。

この作品を鑑賞していて「あぁここから時代はバブルへ突入していくのね」・・と彷彿とさせられる。その時代、時代で、人々が生きている社会とか環境とは否応なく変わっていくわけで、そのステージの上で、様々な人間模様が繰り広げられる。

この作品から30年経った現在、平成デフレ不況の今、みなさんはどんな役を演じられているのでしょうか?

もし、今の時代に生き苦しさを感じられたらご相談ください。

心の病、親子関係、引きこもり、子育て、子どもの問題行動、オールOK子育て法など、ご相談承ります。

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