ラカン精神科学研究所 福岡

福岡の精神分析家 進志崇献 が精神分析的視点で綴っています。人はコンプレックス(無意識)に支配されています。

鶴瓶・新野のぬかるみの世界 セラピー(File.098)

こんにちは、精神分析家 進志崇献@福岡です。

進志崇献(しんしそうけん):lacan.msl.f@gmail.com

三つ子の魂百までと言うが、思春期に受けた影響も大きい。

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日曜日の深夜。通常なら各局が放送を終了する時間帯に電波を送信している放送局があった。OBCラジオ大阪。番組タイトルは「鶴瓶・新野のぬかるみの世界」(1978年~)。

今から約40年近く前の話。当時の中高生のトレンドはAMラジオの深夜放送を聴くことであった。自分の部屋にあるラジオカセットテープレコーダー(今の若い人には意味不明の物体?)で、夜中に勉強をするふりをしながら世の大人たちの語りに耳を傾けていた。昨今はラジコプレミアムで遠地の放送局でも普通に聴けるのだが、当時はアナログの世界。福岡から関西や名古屋の放送局の電波を受信しようとすると韓国の放送局がかぶってしまって、~ゴスミダと言う韓国語に脳内フィルターをかけるのが大変だった。

当時のラジオ大阪の周波数は1310MHzだった。途中で1314MHzに変更された。

笑福亭鶴瓶さん。現在は、上方落語協会副会長。「笑っていいとも」や「鶴瓶の家族に乾杯」で全国区の知名度があり、押しも押されぬ鶴瓶師匠だが、私にとってはオーバーオールでアフロヘアがトレードマークの時代から知っている鶴瓶さんなのだ。当時は、一番弟子の笑福亭笑瓶もおられなかった。

神野センセ。今から考えると何かオカマチックな感じもする新野新先生。放送作家で「霊感ヤマカン第六感」等に関わる。「栗と松茸とかあかんわぁ」とぬかる民から突っ込まれる。

当時、福岡で高校生をしていた私は雑音にもメゲズ鶴瓶さんと新野先生のミッドナイトトークに耳をそばだてた。

思春期を迎え、男子校(東福岡高校)に通っていた私には、何から何まで校則で拘束され抑圧される日々。世の中のしくみを知るにつれ、表向きと内情のギャップを知り、嘘くさい世の中の一員になる事に抵抗を感じていた。精神発達論で言えば自己同一性の獲得に悩む時期だ。

そんな時、遠い大阪から聴こえてくる鶴瓶さんと新野先生のウダ話は、思春期を迎えた高校男子にとって興味津々の大人の世界の話だった。芸能界の裏話。放送関係者の話。鶴瓶さんのマネジャーの話。リスナーからの相談の手紙。知らず知らずの内に、日曜深夜はぬかるみの世界と決まっていた。親も先生も身近な大人たちからは聞けない、本音の裏話、僕はすっかり夢中になった。

今風に言えば、俺だけが知っている「秘密の裏サイト」それが、ぬかるみの世界だったのだ。

今でも、たまに、当時のトピックスを思い出して「くくく」と新野笑いをしてしまう。

人の語りの力を鶴瓶さんと新野先生に教えてもらった様な気がする。ザンザザザーンと。

人は意味を生きている。

ある日、番組中で投書が読まれた。投書の内容はティーチインに参加した車椅子に乗られた方が感想を認められていて、普通に主催者側の段取りをいじったり、意外と健常者とかわらぬ鬼畜い内容であった。私は、今でも普通の生活を送っている限りは、車椅子の方と接する事は殆どないのだが、当時の私は車椅子に乗っている人=アルプスの少女ハイジのクララくらいの認識だったので「あぁ身障者の人も普通の感覚なんだ」と印象深く記憶に刻んだ。

思春期の初めて体験は、社会参入時の記憶として長く深く刷り込まれる。トラウマ的体験でなく、生きる力となる体験・経験をして欲しいと切に願う。

カマボリネコスケさんはお元気だろうか?

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