ラカン精神科学研究所 福岡

福岡の精神分析家 進志崇献 が精神分析的視点で綴っています。人はコンプレックス(無意識)に支配されています。

子育て 祖母の介入 セラピー(File.092)

こんにちは、精神分析家 進志崇献@福岡です。

進志崇献(しんしそうけん):lacan.msl.f@gmail.com

栗原敏勝 宇都宮爆死事件の無念を読んでいて、子ども時代のトラウマを思い出した。

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祖母と叔父の確執に私の母は巻き込まれていた。以下、私の家族関係。

祖母A子 長男B助 孫C郎
     次男D助 孫F郎(私)
     次男嫁G子

私はD助(父)とG子(母)の子どもF郎の立場で、私からみるとB助は叔父、C郎は従兄弟になる。

元凶は自己愛者ナルシーで家族の頂点に君臨する「祖母A子」である。

当時、家族として一緒に生活していたのは祖母A子、次男D助、次男嫁G子、孫F郎(私)。A子の長男B助、孫C郎は別に生活していた。

ある日、祖母A子に長男B助から「1000万円の損害賠償を要求する手紙」が届いた。これは実物を私も見せてもらったので鮮明に覚えている。

長男B助が何故に実母のA子に損害賠償をしたかと言うと、孫C郎が精神疾患を負ってしまい、精神科に入院。それを知った実母A子は、あろう事か無関係の次男の嫁(私の実母)G子に命じて入院中のC郎を勝手に精神科に迎えにやらせ退院させたから。

宇都宮爆死事件と同様に、精神疾患を負った子どもの治療方法をめぐる家族間の対立と言う構図は一緒。

当時、祖母A子は新興宗教に傾倒しており「信心で治す」と言って孫C郎を勝手に病院から退院させたのだが、お題目や念仏やお経の類で精神疾患が治る筈もなく、勝手に息子:C郎を退院させられた実父:B助は激怒し、自分の母のA子に損害賠償をするに至ったと言うわけだ。

当時、子どもであった私は「また強引な祖母が親類間で面倒なトラブルを起こしたな」と思いながらも、はやく台風が過ぎ去ればいいなと緊張感を覚えていた。事の顛末は記憶していないが、この事件以来、祖母A子と叔父のB助が疎遠になったのは確かである。音信不通状態で叔父は祖母の葬式にも参列しなかった。

後年、A子の手先となって、退院手続きをした私の実母G子は「当時はA子が怖かったから言いなりになったんだけど・・」と呟いていた。

成人になって精神分析の世界を知って「自己愛論」を学んだ私は、自分の祖母のA子こそが自己愛者(ナルシー)だなと理解した。

自己中心的で、宗教に傾倒し、家族の中で教祖様の様に振る舞い、事が上手く運べば「私のおかげ」事が上手く運ばなければ「貴方の信心が足りないせい」と人を非難する。A子の様な支配的な存在が家族に悪影響を及ぼさない筈はない。同居している私の母はまるで奴隷扱いだった。そんな環境で生活している母が私(息子)に対してじゅんぶんに愛を注げなかったのは容易に想像できる。

本来、一家の長である筈の私の父:D助を私の母は私に対し「あなたのお父さんは、おばあちゃんのリモコンよ」と言っていた。要は、D助は実母:A子のいいなりだと言っていたのだ。

自己愛者の祖母A子。A子に飲み込まれた私の実父:D助。そこへ嫁いできた私の実母:G子。そこに誕生した私:F郎。幸せの構図とはほど遠い関係だった。

精神分析を学ぶと、自分自身の養育環境が甚だ問題の多い家庭環境だったのがわかった。簡単に言えば、私は実父を、自分が成長する上での「モデル(理想像)」にはできなかったのだ。

ある日、祖母を頂点とする家系図を書いてみて愕然とした。祖母の影響下にあった子どもや孫にはすべて祖母が名付け親となっていた。「運命は名前で決まる」と言う説がある。名付ける者の欲望が名前として刻まれるからだ。

この話はまたあとで。

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