ラカン精神科学研究所 福岡

福岡の精神分析家 進志崇献 が精神分析的視点で綴っています。人はコンプレックス(無意識)に支配されています。

子育て 待機児童ゼロ のセラピー(File.080)

こんにちは、精神分析家 進志崇献@福岡です。

進志崇献(しんしそうけん):lacan.msl.f@gmail.com

小池百合子都知事をはじめとして、待機児童ゼロが声高に公約として叫ばれ、政治課題にするのが当たり前の様な状況なのだが、我々精神分析家は非常に危惧している。

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19世紀~20世紀にウィーンで活躍したメラニー・クラインと言う女性の精神分析家がおられます。特に彼女は児童分析を専門とし、精神発達論を学習すると、必ずと言っていいほどメラニー・クラインさんのお名前はでてきます。

良い乳房と悪い乳房と言えば「メラニー・クライン」です。ここ、テストに出ますので覚えておいて下さい。

あと、ジョン・ボウルビィと言う精神科医精神分析家も有名です。ボウルビィさんは第二次世界大戦後のイタリアで孤児院、乳児院などに収容された戦災孤児の精神発達を研究し、幼児の精神の発達に母親の世話が非常に大切である事を発表し、この時期の母不在が種々の問題を発生させる事を「母性的養育の剥奪」として定式化しました。

私が住んでいる福岡市は人口増加が著しく、先ごろ神戸市の人口を抜きました。交通の便がいいところにマンションが建ち並んでいる事は誰が観ても明らかで、案の定、保育園や託児所は不足しているそうです。

行政側もそれなりの施策を実行しているものの、人口増に追いつかないらしい。

男女雇用機会均等法が施行されたのが1985年30年経って、生まれたばかりのゼロ歳児を託児所に乳幼児を預けて働く事が当たり前の様に言われる。

はてさて、寄る辺ない存在の乳幼児を母から引き離し、託児所に預けさせる事は、子どもの未来にとっていい事なのだろうか?

厚生労働省のサイトをのぞいてみると「0歳児:児童3人につき1人の保母」という基準があるらしい。

母が「抱っこ」して、赤ちゃんに「まなざし」を与える事が、基本的信頼感の獲得には重要である。

戦後70年、日本は高度経済成長時代を経て、一億総中流時代を経て、物質的には豊かな社会を築いた筈なのに、何故に毎年3万人もの人が自殺するのか?なぜに引きこもりの高齢化が問題になるのか?なぜに社会適合できずに無差別殺傷事件を起こす人が絶えないのか?

社会的な問題行動を起こす人は、みな乳幼児の時代から孤児院で過ごした人なのだろうか?

今の社会が「是」としている事の何かに問題があるのではないだろうか?

1995年(平成7年)3月20日に地下鉄サリン事件を起こしたオウム真理教の広報部長を務めた上祐史浩氏は偽証罪で逮捕された後に広島刑務所に3年間収監された。「ああいえば、上祐」と揶揄された彼だが、相変わらず怪しげな宗教団体の代表をしている様だ。

オウム事件 17年目の告白」と言う上祐氏の告白本に目を通すと、福岡銀行の行員だった父親が愛人をつくって逃げてしまい母子家庭で育ち、父性を麻原にもとめてしまったと記述してあった。世間が言うところの高学歴な彼が、なぜに、あんな胡散臭い教祖に父性を求めてしまったのだろうか?。

上祐氏は早稲田大学理工学部を卒業後、宇宙開発事業団に就職するものの「スーパーマンになりたい」と退職し、オウム神仙の会に入信する。道を間違えなければ、後のJAXAで「はやぶさプロジェクト」に関わっていたかもしれないのに。

心の病、親子関係、引きこもり、子育て、子どもの非行など、ご相談承ります。

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