ラカン精神科学研究所 福岡

福岡の精神分析家 進志崇献 が精神分析的視点で綴っています。人はコンプレックス(無意識)に支配されています。

子育て 家庭内暴力 のセラピー(File.072)

こんにちは、精神分析家 進志崇献@福岡です。

進志崇献(しんしそうけん):lacan.msl.f@gmail.com

いつの頃からか青少年の問題行動として「家庭内暴力」と言う名称が使われ始めた。

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広義で言えば昔から家庭内暴力はあった、一般的には腕力で勝る父や夫が暴力をふるう事(ちゃぶ台返し)と捉えられそうだが、現実には、思春期を迎えた子ども・・これが最近は、息子だけではなくて、娘から母親への暴力も当たり前に聞くようになった。

話をきいてみると、昔は、25歳位で結婚していた娘が、昨今では、就職も結婚せず、半ば自宅で引きこもり状態のケースも普通にあって、娘の精神状態が宜しくないと、母親に罵声をあびせながら掴み掛かって来るという。

余程、抑圧した養育環境であった為、腕力という力関係が逆転した時点で、攻撃性の矛先を母親に向けているのだと理解できる。これが、運良く(悪く?)結婚という形式まで行けたとしても、抑圧された攻撃性は夫か子どもに向う筈で、何れにしても抑圧されたコンプレック(トラウマ)を何とかしない限り、最終的には攻撃性が自分自身へ向い自殺しかねない。

秋葉原事件の加藤死刑囚や、相模原障害者施設「津久井やまゆり園」無差別殺傷事件の植松聖容疑者の養育史をチェックすると、信用金庫職員や小学校教諭と言う、安定した職業の親から過度の期待をされ、抑圧されて少年時代を送り、思春期から成人期にかけて問題行動を起こすようになり、親の離婚や別居などで、親から見捨てれたと察知するやいなや精神的におかしくなり、半ば計画的に無差別殺傷事件を起こしている。

殺人事件を起こした当事者は成人しているので、親が法的責任を問われる事はないが、これだけの事件を起こぜば世間から相当なバッシングが来るのは間違いない。

分析すれば、親が子どもの人格を尊重せずに、自分達の欲望を満たすため、子どもの人生を乗っ取った報いと言えばそれまでだが、失われたものを考えると、問題行動が出た時点でしっかり子どもと向かい合えば最悪の結果は回避できたのにと悔やまれてならない。

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