ラカン精神科学研究所 福岡

福岡の精神分析家 進志崇献 が精神分析的視点で綴っています。人はコンプレックス(無意識)に支配されています。

映画「グッドモーニングショー」の分析(File.055 )

こんにちは、精神分析家 進志崇献@福岡です。

進志崇献(しんしそうけん):lacan.msl.f@gmail.com

映画「グッドモーニングショー」面白かったです。

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もうテレビの地上波の番組をみなくなってどれくらいでしょう?関西に出張した時にビジネスホテルで「チチンプイプイ」をみる位でしょうか?

さて映画「グッドモーニングショー」はテレビのワイドショーをテーマにした映画です。落ち目のキャスター澄田真吾役に中井貴一、アシスタントに綾瀬はるか、奥さん役に吉田羊、立てこもり犯人に濱田岳、警視庁の現場責任者黒田に松重豊、プロデューサーに時任三郎。みなさんキャラが立っています。

監督は「踊る大捜査線」の脚本担当の君塚良一さん。

踊る大捜査線」の君塚良一脚本は、TBSラジオのウィークエンド・シャッフルのザ・シネマハスラー宇多丸師匠から散々コケにされていたので、今度は大丈夫かな?と心配しながら観に行ったのだが「ワイドショー」の裏舞台の描写が秀逸ですぐその世界観に引き込まれました。

特に、生放送で一発勝負、やり直し無しの緊張感がスリリングです。たまに生放送で「テロップの文字が間違っていました。訂正してお詫びします。」と言う事態を迎えるわけがよくわかります。

さて、ある日のこと、ある喫茶店に猟銃を持った若いが人質をとって立てこもり、澄田真吾キャスターを呼んで来いと要求しているという。さて、放送局の中では「情報部」と「報道部」の対立が始まるは、当然の事ながら報道各社のカメラは澄田キャスターに集中「澄田祭り」状態。さて、犯人の要求の真意は何か?人質は解放されるのか?ハラハラ・ドキドキの展開となります。

さてここからネタバレと精神分析的解釈

立てこもり犯人:西谷颯太(濱田岳)は、かつては立てこもった喫茶店に従業員であった西谷は、理不尽な労働条件(サービス残業は当たり前)に耐え、頑張って仕事をしてたのだが、店が火災に見舞われた責任をも店長になすりつけられ、とうとう仕事を辞めてしまいます。自分の苦境を社会正義を振りかざすワイドショーの司会者:澄田真吾(中井貴一)に直訴しようと接近するが相手にされず、むしろ、澄田キャスターとアシスタントとの逢瀬を目撃してしまう。

ヤケになった、西谷は、ブラック職場であるかつて勤務していた喫茶店に立てこもるのであった。

この事件、精神分析的にはワイドショーキャスターと視聴者との愛憎物語と読み解く事ができます。

確保され連行される西谷容疑者は澄田キャスターを睨みつけます。これも、愛(期待)の裏返しとみる事ができます。

冷静に考えれば、他人を人質にとって、立て籠もる程の事ではありません。昨今の労働問題では過労死認定された電通の「高橋まつりさんの投身自殺問題」がありました。サービス残業が酷かったら労働監督署に窮状を訴えましょう。労働者の権利です。決して一人で抱え込まないで下さい。

酷い時には抑うつ状態になって、自殺企図者になってしまいます。

そうなる前に・・・・

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