ラカン精神科学研究所 福岡

福岡の精神分析家 進志崇献 が精神分析的視点で綴っています。人はコンプレックス(無意識)に支配されています。

飛べ!父ちゃんのピッカリ号 の精神分析的考察 学研の雑誌(File.032)

こんにちは、精神分析家 進志崇献@福岡です。

ネットのニュースをみると

小学館が刊行する「小学二年生」が、部数の低迷などから12月発売の2017年2・3月合併号で休刊することがわかった。・・・・

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幼き日の記憶は、ひょんな事で芋づる式に蘇る。

私が子どもの頃は当然ネット環境は存在せず、子ども達の情報源はテレビか、小学生向けの学習雑誌であった。

定番は、小学館の「小学一年生~六年生」か、学研の「科学」と「学習」。

小学館の小学一年生~六年生は一般の本屋さんに平積みしてあって、科学と学習は、学研のオジサンが車に積んで小学校の校門のところまで販売に来ていた。

小学館の雑誌は「ドラえもん」、付録は紙工作。学研の科学はプラスチックの試験管や試薬セットが付録、学習には学習マシーンがついていて、本当は全部欲しかったんだけど、親からは「どれか1つにしなさい」と言われて幼少時の欲望が満足する事はなかった。

そんな僕の心に残っている雑誌の記事がある。とても悲しい記事だ。

多分「学習」の方だっだかな。「飛べ!父ちゃんのピッカリ号」と言う記事があった。もう40年以上前の記憶を辿る。確か、愛知県に住む親子の取材記事で、お父さんは少年時代から空を飛ぶのが夢で、飛行機のプロペラなんかに興味を持って、ずっと夢を大事にしている人。夢が叶い自分で自作したジャイロコプター(ピッカリ号と命名)で大空に舞い上がった。その後に、子どもの回想の部分が挿入してあった「あの時、お父さんが死んじゃうかと思ったよ」と。天候が悪かったのに遠方から来た取材の人の為に無理してジャイロコプターを飛ばして事故になっちゃったって・・。

すごいお父さんだなぁって尊敬する人だなぁって思ってたら・・・。

翌月の「学習」の記事の欄外に小さな文字で「先月号に掲載しました、飛べ父ちゃんのピッカリ号の○○さんが事故の為亡くなりました。ご冥福をお祈りします。」と書いてあった。

あぁ、優しいお父さんだから無理して飛んで墜落したのかぁ・・と私は子ども心に悲しくて涙した。

今、ネットを検索しても「飛べ!父ちゃんのピッカリ号」と言う記事はヒットしない。もし、この文章を読んで「そうそう、昔、こう言う記事があった」と記憶に留めている方がいたら是非、連絡をいただきたい。

幼き日の悲しかった記憶は、無意識に登録されており、何かを引き金にして、突如、意識上に表象して来るのである。

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