ラカン精神科学研究所 福岡

福岡の精神分析家 進志崇献 が精神分析的視点で綴っています。人はコンプレックス(無意識)に支配されています。

南果歩 乳がん手術にみる 象徴界の精神分析的考察(File.028)

こんにちは、精神分析家 進志崇献@福岡です。

女性の乳がんの羅患率が高いらしい。有名人の乳がん関連のニュースが続く。国立がん研究センターの「がん情報サービス」によると、日本女性の12人に1人が乳がんになる確率らしい。

進志崇献(しんしそうけん): lacan.msl.f@gmail.com

ラカン精神科学研究所 福岡 公式サイト
http://lacan.agency-inc.com/

以下ネットから引用

03月に初期の乳がんの手術を受けた女優の南果歩(52)が02日、都内で乳がんの早期発見を促す「ピンクリボンシンポジウム」でトークショーを行った。

以上ネットから引用

月刊 精神分析 2016年10月号 葛城事件考察
http://agency-inc.com/kasturagi-incident/

映画「葛城事件(2016年)」で三浦友和の妻役を好演されている南果歩さんであるが、リアルな生活でも夫:渡辺謙さんは02月に胃がんの手術。ご自身もステージ1の状態で乳がんがみつかり03月に手術。08月に放射線治療を終了といった大変な状況であったようだ。
今回は、疾病と象徴界に登録される文字について語ってみたい。

精神分析の世界では「現実界」「象徴界」「想像界」の3つの位相を使って世の現象を読み解いていく。

特に、人は意味を生きており、象徴界に登録された文字に意味を見出している。

解剖学的に性染色体がXYだろうが、象徴界に「男」が登録されないと、ペニスがあっても「男性」にはなれない。これが今、世に言う「性倒錯」である。

症例1)胃潰瘍

もっと簡単な例をだそう。人間社会は面倒なもので、他者に対して言いたい事が言えない状況は往々にして発生する。「言いたい」「言えない」「いいたい」→「胃痛い」→「胃炎」→「胃潰瘍」。何を馬鹿なとおっしゃる向きの方がおられるかもしれないが、事実、言えない事をぶちまけるとスッキリするではないか。象徴界の「胃痛い」を消した単純な対話療法の成立である。

症例2)パニック障害

これは私が体験した事例であるが、私は深夜高速バスを利用するのが苦手だった。閉所恐怖症、暗所恐怖症。深夜高速バスは、消灯時間になると真っ暗になるし、休憩場所(サービスエリア)でないとトイレにも行けないのだ。私の場合、そういう状況(不安感)が、過去のつらい体験の記憶(トラウマ)の経験を呼び起こし、パニック障害の症状を引き起こしていたのだ。これも、無意識のトラウマを対話療法により意識化する事で治療できた。もう、深夜高速バスに乗ってもパニック障害に怯える事はない。

私にとっての象徴界の「拘束バス→高速バス」に書き換えに成功したからだ。

症例3)原因不明の皮膚疾患

これも私自身がリアルで体験した症例。思春期のある日、原因不明の皮膚病にかかる。日常生活に支障が出る症状だったので、大学病院や町医者を片っ端からドクターショッピングするもののいくら血液検査をしても異常値は出ない。結局、どこの医療機関でも対処療法を施すしか仕方なく、病状は10年位、良くなったり悪くなったりの繰り返し。

ところが35歳のある日、親元を離れライフスタイルを変えたところ、二度と病気が再発する事はなかった。医療用語を使って説明すれば「転地療法」が効いたと言う事になるが、自分で意識せずとも、象徴界に登録された「文字:意味」を書き換えた事で10年に渡って悩み続けた病気と決別できたのだ。大学病院にいかなくても病気は治せたのだ。

症例4)登校時の頭痛、腹痛

症例としてはベタな領域だが、それまではなんとも無かったのに、登校する時間が近づくと決まって「頭痛」「腹痛」を訴える子どもがいる。一見して「なまけ病」と決めつけ無理やり登校させようとするが、腹痛の子どもは実際に胃腸が炎症を起こしているケースもあり、子どもの象徴界に登録された文字を探す事が先決なのだが、世の人間関係はますます複雑怪奇なものになっており、大人社会と同様に子ども社会も大変なのだ。

症例5)南果歩さんの乳がん

され「乳がんの手術」をした南果歩さんの象徴界に登録された文字はなんなのだろうか?婦人科系の病気は女性性の否定の意味の文字の登録であったりするのだが、乳がん「乳」→「父」・・・父との関係で「葛藤」を抱えていなかっただろうか?と疑ってもみる。

南果歩さんのウィキペディアをチェックすると、南果歩さんの母親は韓国人であるとされている。・・・両親は離婚している。離婚後、母親は喫茶店を経営した。

・・・と実父に関しての記載は一切なく。南果歩さんと実父の関係性は全く読み取れないし、両親の離婚時期が早ければ「父の顔を知らない」ケースも有り得るかもしれないが、何れにしても、南果歩さん自身から養育史を語ってもらわないと無意識を読み解くことはできない。

もし、南果歩さんが実父との関係において、無意識にトラウマとして沈めなければならない「葛藤」があったのならば、精神分析の対話療法:セラピーなどを受けられる事をお勧めしたい。心のモヤモヤは解消しておいたほうが絶対いい。

File.013 あなたの9割を支配する「無意識」を科学する
http://lacan.hatenablog.com/entry/2016/09/18/081336

武田鉄矢・今朝の三枚おろし文化放送)から引用

無意識の存在とその支配力は既に科学的に裏付けられているのだから。

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