ラカン精神科学研究所 福岡

福岡の精神分析家 進志崇献 が精神分析的視点で綴っています。人はコンプレックス(無意識)に支配されています。

高齢化する多摩市桜ヶ丘「おくさまは18歳」「耳をすませば」ロケ地(File.018)

こんにちは、精神分析家 進志崇献@福岡です。

進志崇献(しんしそうけん):lacan.msl.f@gmail.com

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ネットで配信されるニュースをチェックしていたら以下のニュースをみつけた

以下転載

かつては“高嶺の花”ニュータウン いまは地価8分の1 一挙に高齢化〈AERA〉09月21日(水)11時30分配信

鉄道会社がニュータウン開発を始めて1世紀。阪急電鉄の創始者、小林一三が作り上げた経営モデルが岐路に立っている。ニュータウンの光と影を追った。かつて「多摩の田園調布」の異名をとった高級住宅地が、東京都多摩市にある。その名は「桜ケ丘住宅地」。最寄り駅は、新宿から京王線特急で約30分の「聖蹟(せいせき)桜ケ丘駅」。駅を出て坂道を上ると、山を切り崩して造成された場所に家々が整然と並んでいる。実はこの住宅地、ジブリファンにとって「聖地」ともいえる場所で、ジブリ映画「耳をすませば(1995年7月15日から劇場公開)」の舞台として知られる。映画は中学3年の女の子、月島雫の初恋を描いた物語。駅から住宅地に向かって歩くと、映画に出てきた坂道や神社、ロータリーなど映画そっくりの風景が点在する。丘からは、雫が「空に浮いているみたい」と感激した美しい街並みも広がる。

以上転載

聖蹟(せいせき)桜ケ丘駅」「桜ケ丘」って、私がこのブログ-File.015 テレビドラマ「おくさまは18歳岡崎友紀 精神分析的考察-で取り上げたテレビドラマのロケ地でもあります。偶然やん!。

ストリートビューでご当地をチェックして、「おくさまは18歳(1970年9月29日から放送開始)」「耳をすませば」に登場するバス停(桜ヶ丘4丁目)のあるロータリーの存在も把握していました。

ウィキペディアで更にチェックすると・・この地区中央部にあるロータリーは、2014年の改正道路交通法の施行に伴い、法令上初の環状交差点(ラウンドアバウト)に指定された(東京都下唯一)。かなり珍しいロータリーであります。

時の流れを象徴する事柄を述べると1970年の「おくさまは18歳」の放映中、何回もこのロータリーが番組中に登場します。1995年の「耳をすませば」に登場する聖司のおじいちゃんが営む「地球屋」もこのロータリーにある設定になっています(実際には多摩市のデイサービスセンターがある場所)。

リアルなこのロータリには特徴的なお店が4軒あります(1970年、ありました)。ビューティーサロン、魚屋さん、八百屋さん、肉屋さん、今(2016年)この4軒のお店がどうなっているかと言うと、ストリートビューで観てみると。

ビューティーサロン・リラー→テナント募集中
魚屋さん→司法書士事務所へ
八百屋さん→廃業に伴う改装工事中
肉屋さん→継続営業中

まるでバック・トゥ・ザ・フューチャーの世界。

調べてみると、この「桜ヶ丘」は山肌を造成してできた住宅地なので、高低差が50mもあり、お年寄りが徒歩で昇り降りするにはキツイ立地。現在では交通の便として最寄りの駅までは殆どの住民がスクーターか乗用車で移動する状況になってしまい、徒歩で移動後バス利用する人達向けの商店としては、魚屋さんも八百屋さん成り立たない?もしくは後継者不足で閉店と言ったところでしょうか?今の御時世、どこも個人商店は立ち行きません。

1970年台(40年以上前)にこの町に移り住んだ人達は既に高齢者となっており、桜ケ丘1~4丁目の現在の人口は約6千人だが、高齢化率は約38%と、3人に1人以上は65歳以上になっているそうです。バブル期、住宅地は1坪当たり400万円の値がついたが、現在では50万円と言うところらしい。

多摩市桜ヶ丘地区は、隣接する「多摩ニュータウン」より早く造成された。高度成長期の日本にあって、住宅不足を解消し、理想的な住環境を提供しようと京王帝都電鉄(当時)が計画し、1960年に工事がスタート。1962年に第1期分譲が開始された。一区画平均100坪で分譲され、分譲開始から4年間に第7期までで全体の約1300区画のうち約1200区画を販売、1971年には全区画が完売した。当時は住宅ローン等という支払い方法はなく、まとまった資金をもつ富裕層しか住民になる事は出来なかったのである。

庶民にはまったく関係ない地域ではあるが、時の流れは残酷で、華々しい住環境(都市ガス設備など)を提供した憧れの町も、高齢化の波にさらされる時がやってきたと言う事なのだろう。

おくさまは18歳」で主演:高木飛鳥を演じた岡崎友紀(1953年7月31日 )さんは現在63歳。「耳をすませば」の主人公:月島雫、劇中で中学校1年生は21年経過した現在、33歳。人が歳をとれば地域も歳をとるって事ですね。

Google mapで「JR東京駅」から「おくさまは18歳」の高木さん宅への道のりをチェックすると・・
JR東京駅から中央線 快速豊田行
JR新宿駅から京王線 特急 京王八王子
聖蹟桜ヶ丘駅 バス 永山駅行
浄水場前[多摩市]
徒歩220m 到着 時間にして1時間あまりで到着できる様です。

いつか行ってみようかな。

精神分析的語り>

「ライフサイクルの心理学」と言う本があります。

人の精神の発達の過程で発生する「思春期の心の葛藤」「アイデンティティの獲得」は世間によく知られたところでありますが・・・。

昨今の自殺者統計(警察庁生活安全局生活安全企画課)を眺めてみても、自殺者の内訳は、男性が全体の7割、年齢別では、50歳代が20%、60歳代が20%、40歳代が15%・・自殺の原因は健康問題、経済問題、家庭問題、勤務問題となっている。この割合は近年固定化されているらしい。

つまり、40歳以上の男性で、心身ともに健康を害した人、金銭問題を抱えた人は非常にリスキーなのである。

「ライフサイクルの心理学」では、人生半ばの過渡期の人の危うさを説いています。仕事で目一杯の人がある日突然・・うつ状態になって・・心療内科通いはザラにあるそうです。人生80年時代です。心の病をこじらせる前に是非ご相談下さい。

コンプレックス・心の病・親子関係・引きこもりのご相談承ります。

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