ラカン精神科学研究所 福岡

福岡の精神分析家 進志崇献 が精神分析的視点で綴っています。人はコンプレックス(無意識)に支配されています。

精神分析的考察「シン・ゴジラ」と「北朝鮮核ミサイルの恐怖」とは?(File.007)

こんにちは、精神分析家 進志崇献@福岡です。

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私も「シン・ゴジラ」を語っておきます。(ネタバレあり)

劇場で4回観ました。4DX、IMAX、スタンダード×2。

50過ぎの中年の私が。子どもの頃に観たゴジラ映画を脳内検索するとヒットしたのは「モスラゴジラ」(1964年)・・て、あれ?1963年生まれの僕が小学生時代に劇場で観たのだから1964年の作品って事はない筈。・・と思って調べてみると、1970年冬期(冬休み)東宝チャンピオンまつりで公開されていたのはモスラゴジラ(短縮再編集版リバイバル)と言う事でした。1971年夏期(夏休み)には、高度成長期日本の公害問題を取り扱ったゴジラヘドラ(新作)が公開されており、当時の世相が投影されています。私は「東宝チャンピオンまつり」世代と言っていいのでしょう。

そもそも「ゴジラ」とは、大東亜戦争の記憶の生々しい1954年に東京大空襲や原爆投下、第五福竜丸事件など、日本人の戦争や核兵器に対するトラウマをモチーフに作り上げたのが「ゴジラ」でありました。

で「シン・ゴジラ」。「シン」シニフィエは「新」か「真」か「神」か?解釈はお任せと言うところか?

冒頭から河川を逆流して上って来る「プレジャーボート」「漁船」。押し流される「乗用車」「逃げ惑う人々」。これは、東日本大震災(2011年)の津波の惨状そのもの。で、登場するゴジラは生きている原子力発電所と言う設定で、ゴジラを停止させるのも、原子炉スクラムの理屈が適用される。血液凝固剤のゴジラへの経口投与にポンプ車を使うのも、福島原発の冷却水注水作業のメタファーなのは一目瞭然。「凝固剤を経口投与しても都合よく、ごくごく飲み込まないだろうに」と心の中で突っ込んでいました。ごめんなさい

シン・ゴジラ」劇中で「ゴジラ」は「原子量発電所」のメタファー(隠喩)と言っていいでしょう。

想定外の災害対応の政府官邸の右往左往な様子も自衛隊国連の動きもリアリティがあって面白かったです。劇中の結論としては「ゴジラ(核・原発)との共存に人類の英知の結集を」と言う事でメデタシメデタシ。

東日本大震災(2011年)から既に5年が経過。各電力会社は原発の再稼働に注力されている様子。Amazonプライプビデオで東京原発(2004年)を鑑賞したが、その先見性に驚いた。私は個人的に原発問題を考えるにあたって「シン・ゴジラ(2016年)」「東京原発(2004年)」オススメです!

・・と、ここまでの話はいくらリアリティがあると言ってもとりあえず実際には「ゴジラ」はいないし、電力会社に「原発の安全運転」に励んで頂いたら結構な事なのだが、現在の日本の最大の脅威は北朝鮮からの「ミサイル」である。秋田沖や北海道沖に着弾?地図をみたら距離的に既に日本の西日本地域は既に射程距離ではないか?おまけに核実験?素人の私でも核弾頭付きのミサイルが飛んで来る可能性を想像してしまう。こちらの方がよっぽどトラウマになりそうなのだが。日本は大丈夫?

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